「今年の雑文祭は縛りがないのよ」
「それがどうした。シリーズ第一作の『言語道断な話』では縛りなど気にせず好きなお題を出していたよ」
「なんて説明的な台詞。しーかーもー」
「クレアラシルか」
「こんなのがシリーズになるなんて。あなたの代表作がこれでいいの。これで満足なの」
「（無視）実は昨年末から温めていた原案があるのだが」
「何よ」
「流行語大賞からお題をいただくというのはどうだ」
「もう三月なのに」
「それを言うな」
「雑文祭自体も終わっちゃったよ」
「言うなって」
「では行きます。忍者の里」
「伊賀でしょ！ あ、二文字ネタを先に取るとは卑怯ナリヨ」
「コロ助ぶっても駄目。リビングルーム」
「居間でしょ！」
「産経のニュースサイト」
「イザでしょ！」
「ローメンで有名な南信濃の盆地」
「伊那でしょ！」
「そんなんじゃない！」
「否でしょ！」
「ブリのちっちゃいの」
「イナダしょ！ 関東でね」
「A,B,C,D,E、終わり」
「Ｅまでっしょ！」
「やるわね」
「ではこっちの番だ。鬼太郎」
「ゲゲゲ！」
「ねずみ男」
「ビビビ！」
「歯医者」
「それもビビビッ！」
「お出掛けですか」
「レレレのレ！」
「あいわなだんすどぅゆぅ・ら」
「チャチャチャ！」
「ゲバラとカフカス地方の国」
「チェ、チェチェン！」
「秘書ソーランアレマ」
「ペッペッペッ！」
「マッハパンチマッハパンチマッハパンチ」
「ジェイジェイジェイ！」
「ナイジェリアの超絶技巧ドリブラー」
「ジェイ・ジェイ・オコチャ！」
「運命がドアを叩く」
「ジャジャジャジャーン！」
「なかなかやるな」
「ではこちらの番ね。絵描きさんが二倍いる」
「倍が絵師だ！」
「腐ってやがる。早すぎたんだ」
「部位が壊死だ！」
「面倒見がいいね」
「甲斐甲斐しいだ！」
「デンパサールに着陸できなくてユーターン」
「バリ返しだ！」
「ドラめくって」
「牌返しだ！」
「初代が引退して二代目に」
「代替えした！」
「象印の方を上に」
「タイガー下！」
「相撲の大技」
「仏壇返しだ！ そろそろけりをつけよう」
「ここでルールが変わるわ」
「誰に言っているのだ」
「お・も・て・が・き」
「小・野・ヤ・ス・シ」
「お・お・て・ま・ち」
「お・ぼ・え・が・き」
「と・ろ・ろ・巻・き」
「か・が・み・も・ち」
「は・ら・ご・な・し」
「く・ち・べ・ら・し」
「ひ・き・の・ば・し」
「い・ち・もん・な・し」
「ろ・く・で・な・し」
「む・だ・ば・な・し」
「なにか胸が苦しくなってきた」
「もうやめよう、自分たちのことを言うのは」
